2024年1月、公益財団法人ニッポンドットコムは、竹下 隆一郎氏(PIVOTチーフ・グローバルエディター)、ピーター ランダース氏(ウォールストリートジャーナル東京支局長)、大岩 央氏(PHP総研主任研究員)、アナンヤ ドナパティ氏(Woodstock.club マーケティングリード)の4人の有識者をお迎えし、パネルディスカッション「日本の対外発信を強化するために」を開催しました。
日本の文化や価値観を理解してもらうことは、国際社会との関係を深め、相互理解を促進する上で不可欠です。現在、世界のメディアが大きな変革を遂げている中で、日本からの対外発信も新たな岐路に立たされており、今回のパネルディスカションでは、「日本の対外発信の課題について」「日本から世界に発信することの価値について」「日本独自の概念を説明する難しさ」といったテーマについて議論が行われました。
冒頭、「デジタルの場で日本人が会話に参加していない」という問題が提起され、それに対してパネリストから「発信」ではなく、「参加」が必要であり、日本からのメッセージを海外に届けるためにはナラティブパワーが不可欠であるとアドバイスがありました。
また、対外発信におけるAI翻訳の活用についても議論が及び、「単純に言葉を置き換えるだけが翻訳ではない」との指摘とともに、「人間は文章の読み手が誰なのかを意識して翻訳するが、AIはまだそのレベルに達していない」との意見が述べられました。さらに、「AI翻訳は進化しているが、読み手に伝えようと常にチャレンジする翻訳者の仕事は、今後も別の形で存続していくのではないか」という見解が示されました。
詳しい内容は動画(フルバージョン[93分版]、ダイジェスト[15分版])をご覧ください。
パネルディスカッション「日本の対外発信を強化するために」 | nippon.com
【15分要約版】パネルディスカッション「日本の対外発信を強化するために」 | nippon.com